安全ガイド

レーザーで加工してはいけない材料

レーザーを当てた瞬間に、有毒なガスや腐食性のガスを出す材料があります。一覧を見て材料を押すと、その理由と、大学・メイカースペース・レーザーメーカーの出典が出ます。

材料スキャナー

切る前に、材料を確かめる

赤は避ける、黄は注意すれば、緑はたいてい可。判定は大学の安全担当・メイカースペース・レーザーメーカーが公開している内容のまとめです。お使いの機械のメーカーと作業場の規則を優先してください。

切る前の 6 つの決まり

  1. 何の材料かを正確に知る。分からない材料は切らない。安全データシート(SDS)で、加熱したときに何が出るかを確かめる。
  2. ハロゲンを避ける。塩素・フッ素・臭素・ヨウ素を含むものは避ける。「難燃」と表示された材料は臭素を含むことが多い。
  3. レーザーの種類で危ない材料が安全になることはない。ダイオードなら出るガスが違う、と書いた出典は見つかりませんでした。xTool のダイオードレーザーの安全ガイドも、CO2 の工房と同じく PVC を禁止しています。
  4. 材料ライブラリだけを頼りにしない。スタンフォード大学の安全担当は、メーカーの材料ライブラリが燃えやすい材料を除いていなかったり、厚さの上限を書いていなかったりすることがあると注意しています。
  5. 換気する。排気やろ過が動いていないときは使わない。安全担当は屋外への専用の排気を勧め、ろ過は補助と位置づけています。
  6. 機械から離れない。消火器を近くに置き、動いているレーザーから目を離さない。紙・発泡材・樹脂の多い木は燃えやすい材料です。

PVC がいちばん危ない理由

PVC やビニールは、思わぬところに使われています。合皮、ビニールのシール、アクリルに見える板の一部、Kydex などです。レーザーを当てると、塩化水素などの塩素系のガスが出ます。Epilog は機械に取り返しのつかない損傷を与えると注意し、NSF 助成の教材 MatEdU は、換気をしていても酸が光学系や金属の部品を腐食させることがあると書いています。危険の元は材料なので、どの種類のレーザーでも禁止です。

よくある質問

PVC(塩ビ)はレーザーで切れますか?
切ってはいけません。PVC やビニールにレーザーを当てると、塩化水素(HCl)などの塩素系のガスが出ます。吸うと有害で、レーザーの光学系や金属の部品も腐食させます。大学やレーザーメーカーの「切ってはいけない」一覧のほぼすべてに載っています。
ダイオードレーザーなら PVC を切っても大丈夫ですか?
大丈夫ではありません。問題は材料から出るガスで、レーザーの種類ではありません。xTool のダイオードレーザー D1 の安全ガイドも PVC とビニールを禁止しており、ダイオードの機械を置くメイカースペースの規則も同じです。
MDF や合板は安全に切れますか?
注意すれば広く使われています。MDF や合板の接着剤からはホルムアルデヒドが出ることがあり、レーザーに向かない接着剤もあります。レーザー用の板を選び、換気をきちんと行い、作業場の規則を確かめてください。ホルムアルデヒド系の MDF を禁止している大学もあります。
レーザーで加工してよい材料かどうか、どう見分けますか?
何でできているかを正確に確かめてください。分からなければ切らないことです。材料の安全データシート(SDS)で加熱したときに何が出るかを見て、塩素・フッ素・臭素・ヨウ素を含むものは避け、「難燃」と表示された材料にも注意してください。

出典

これらの一覧の中には互いを参考にしているものがあるため、出典の数は独立した確認の数ではありません。

このページは、趣味や小さな工房で使う人向けのまとめで、すべての危険を評価したものではありません。レーザーメーカーの説明と作業場の規則に従い、分からない材料は SDS を確かめてください。

確認日 2026-10-27 ・レーザーの出力・速度の換算もどうぞ