レーザーの種類

ダイオード・CO2・ファイバー、それぞれ何が切れるか

同じ材料でも、あるレーザーの光は吸い込み、別のレーザーの光は素通りさせます。下でレーザーを切り替えて、透明アクリル・木・鋼に何が起きるかを見てから、表で材料を確かめてください。出典つきです。

ビームラボ

同じ光を、3 つの材料に

レーザーを選んでください。透明アクリルは青い光や近赤外線を通してしまいますが、CO2 の光は吸い込みます。無垢の鋼は CO2 の光をはね返しますが、ファイバーなら印が付きます。

?透明アクリル?木?無垢のステンレス

赤外線は目に見えないため、ここでは色を付けて描いています。

波長

レーザーの種類が大事な理由

レーザーが切ったり印を付けたりできるのは、その光を吸収する材料だけです。青色ダイオードは約 450 nm、ファイバーは約 1,064 nm、CO2 はずっと離れた 10.6 µm。まったく性質の違う 3 種類の光です。

材料の表

レーザーの種類ごとに、材料に何ができるか

「切断・彫刻」は、趣味の機械の出力で切れて彫れることを指します。出典の判断が分かれるところは、どちらかに決めずにそう書いています。切れる厚さは出力とメーカーで大きく違うので、お使いの機械の仕様を確かめてください。

●切断・彫刻◐彫刻のみ✦マーク・彫刻◇塗膜・スプレーで可✕向かない?出典が割れる–出典なし!禁止(有毒ガス)
材料青色ダイオードCO2ファイバー
木材・合板
紙・段ボール
本革
布・フェルト
コルク
透明アクリル
黒など暗い色のアクリル
白・青のアクリル
ガラス
スレート・石・タイル
ステンレス(無垢)
アルマイト
塗装・コーティングした金属
無垢のアルミ
真鍮・銅
PVC・ビニール

マスを押すと、理由と出典が出ます。

ひと言でまとめると

  • ダイオード 木・紙・革・布・コルク、暗い色のアクリル。スレート・タイル・塗装した金属は彫刻。透明・白・青のアクリルは不可、ガラスはコーティングがあれば。
  • CO2 木・革、そして透明も含めたすべてのアクリル。ガラス・石・アルマイトは彫刻。無垢の金属はマーキングスプレーを使えば。
  • ファイバー 無垢の金属:ステンレス・アルミ・真鍮・銅。薄い箔なら切れる。黒いアクリルにマーク。木・紙・透明な材料には向かない。

どのレーザーでも、切ってはいけない材料があります。新しい材料を試す前にレーザーで加工してはいけない材料を確かめ、同じ種類の機械どうしで設定を移すときは出力・速度の換算を使ってください。

よくある質問

ダイオードレーザーで透明アクリルは切れますか?
切れません。ダイオードレーザーの約 450 nm の青い光は、透明アクリルに吸収されずにそのまま通り抜けるため、切ることも印を付けることもできません。暗い色で不透明なアクリルは色が光を吸収するので切れます。透明アクリルは CO2 レーザーならよく切れます。
ダイオードレーザーでガラスは彫れますか?
多くの出典によると、直接は彫れません(青い光が通り抜けます)。マーキング紙・マーキングスプレー・塗料を使えば、ガラスの表面を彫れます。40 W のダイオードでコーティングなしにすりガラス状にできた、とする出典も 1 つあります。
CO2 レーザーで金属は切れますか・彫れますか?
無垢の金属は単体では扱えません。金属は CO2 の 10.6 µm の光をはね返すためです。CerMark などのマーキング剤を吹き付ければ、レーザーの熱で表面に焼き付けてマークできます。アルマイトや塗装した金属は、表面の層を取り除いて彫れます。
ダイオードレーザーでステンレスに彫刻できますか?
出典の判断が分かれていて、同じメーカーの資料の中でも食い違います。青色ダイオードで無垢のステンレスにマークできるとするものと、マーキングスプレーや塗装面が要るとするものがあります。塗装・コーティングした金属は、塗膜を取り除いて確実に彫れます。
ファイバーレーザーで木やアクリルは彫れますか?
木・紙・透明アクリルには向きません。1,064 nm は木をきれいに印を付けるより焦がしてしまい、透明な材料は通り抜けます。無垢の金属にはふつうファイバーを使い、黒いアクリルには白い線を付けられます。
ステンレスの彫刻にはファイバーレーザーが必要ですか?
無垢のステンレス・真鍮・銅・アルミの彫刻やマークには、ふつうファイバーレーザーを使います。CO2 レーザーもマーキングスプレーを使えばステンレスにマークでき、ダイオードでマークできるとする出典もありますが、こちらは判断が分かれます。

出典

確認日 2026-10-27