機種のデータ

箱に書かれたワット数の本当の意味

レーザーの名前にある数字が、ビームの強さとは限りません。最近の 35 機種について、名前のワット数、メーカーがレーザーごとに書いている光出力、スポット径と出力密度、そして持ち主がパワーメーターで測った値をまとめました。

比べる表

名前のワット数と光出力

各行で、枠だけの棒が名前の数字、塗った棒がメーカーの書く主のレーザーの光出力で、同じ縮尺で描いています。斜線の棒はメーカーが書いていないものです。2 種類のレーザーの機種は、2 つ目を「レーザー」の欄に出しています。名前の数字が電気の入力か、何の値か分からない 5 機種だけに絞ったり、出力密度で並べ替えたりできます。

35 件を表示
機種名前の W と光出力レーザースポット・出力密度加工範囲囲い・クラスメーカーの切断の主張
xTool S1 40W
40 W光出力
主のレーザーの光出力 40 W
ダイオード 455 nm · 40 W
0.08 × 0.1 mm
6,366 W/mm² 主のレーザー
498 × 319囲いあり
Class 1(ライザーとコンベアを付けると Class 4)
木 サクラ 18 mm・1 回
アクリル 濃い色の不透明アクリル 15 mm・1 回
xTool F1
10 W光出力
主のレーザーの光出力 10 W
ダイオード 445±15 nm · 10 W
赤外 1,064±5 nm · 2 W
0.08 × 0.06 mm
2,653 W/mm² 主のレーザー
115 × 115ガルボ・遮光板
Class 4
木 木 8 mm(パス数の記載なし)
xTool F1 Ultra
20 W光出力
主のレーザーの光出力 20 W
ダイオード 445±15 nm · 20 W
ファイバー 1,064±5 nm · 20 W
0.08 × 0.1 mm
3,183 W/mm² 主のレーザー
220 × 220囲いあり
型番で Class 1(MXF-K002-001)か Class 4(MXF-K002-B20)
木 シナ材 12 mm(パス数の記載なし)
アクリル 黒アクリル 12 mm(パス数の記載なし)
xTool F2
15 W光出力
主のレーザーの光出力 15 W
ダイオード 445±15 nm · 15 W
赤外 1,064±5 nm · 5 W
—115 × 115ガルボ・遮光板
Class 4
木 シナ材 15 mm・複数回
アクリル アクリル 12 mm・複数回
xTool F2 Ultra(デュアル)
60 W光出力
主のレーザーの光出力 60 W
ダイオード 445±15 nm · 40 W
MOPA ファイバー 1,064±5 nm · 60 W・パルス
—220 × 220囲いあり
Class 4
木 木 23 mm(パス数の記載なし)
アクリル アクリル 20 mm(色とパス数の記載なし)
xTool F2 Ultra UV
5 W光出力
主のレーザーの光出力 5 W
UV 355±5 nm · 5 W
—200 × 200囲いあり
型番で Class 4(MXF-K007-002)か Class 1(MXF-K007-001)
木 木 15 mm・「試験での最大」(パス数の記載なし)
アクリル アクリル 12 mm(パス数の記載なし)
xTool P2S 55W
55 W光出力
主のレーザーの光出力 55 W
CO2 10,600 nm · 55 W
—600 × 305囲いあり
Class 1 版と Class 4 版
木 シナ材 18 mm・1 回
アクリル アクリル 20 mm・1 回(色の記載なし)
Atomstack A24 Ultra(欧州では X24 Ultra)
24 W光出力(ビームの合計)
主のレーザーの光出力 24 W
ダイオード 455±5 nm · 24 W
—365 × 305囲い無し—
Atomstack X70 Max (A70 Max)
70 W光出力
主のレーザーの光出力 70 W
ダイオード 455±5 nm · 70 W
0.12 × 0.18 mm850 × 800囲い無し—
Atomstack A40 Pro V2
48 W光出力
主のレーザーの光出力 48 W
ダイオード · 48 W
0.08 × 0.1 mm385 × 400囲い無し—
Atomstack P1 Dual(5W + 1.2W 赤外)
5 W光出力
主のレーザーの光出力 5 W
ダイオード 455 nm · 5 W
赤外 1,064±1 nm · 1.2 W
0.08 × 0.06 mm110 × 110囲いあり
Class 1
木 シナ合板 3 mm・1 回
アクリル 黒アクリル 3 mm・複数回
Sculpfun S30 Ultra 33W
33 W光出力
主のレーザーの光出力 33 W
ダイオード 455±5 nm · 33 W
0.08 × 0.1 mm
5,252 W/mm² 主のレーザー
590 × 595囲い無し—
Sculpfun S30 Pro Max 20W
20 W光出力
主のレーザーの光出力 20 W
ダイオード 455±5 nm · 20 W
0.08 × 0.1 mm
3,183 W/mm² 主のレーザー
370 × 360囲い無し—
Sculpfun A9 Ultra(40W ダイオード + 20W ファイバー)
40 W光出力
主のレーザーの光出力 40 W
ダイオード 455 nm · 40 W
ファイバー 1,064 nm · 20 W
—400 × 400囲い無し
Class 4
木 木 30 mm・1 回
アクリル 黒アクリル 30 mm・「一度に」
Ortur Laser Master 3 10W (LU2-10A)
10 W光出力
主のレーザーの光出力 10 W
ダイオード 445±5 nm · 10 W
0.05 × 0.1 mm
2,546 W/mm² 主のレーザー
400 × 400囲い無し—
Creality Falcon2 22W
22 W光出力(ビームの合計)
主のレーザーの光出力 22 W
ダイオード 455±5 nm · 22 W
0.08 × 0.1 mm
3,501 W/mm² 主のレーザー
400 × 415囲い無し
Class 4(FDA の Class IV)
木 シナ材 10 mm・100 %・120 mm/min で 1 回(メーカーの条件表)
アクリル 黒アクリル 4.6 mm・1 回、7.6 mm・2 回(メーカーの条件表)
Creality Falcon2 40W
40 W光出力(ビームの合計)
主のレーザーの光出力 40 W
ダイオード 455±5 nm · 40 W
—400 × 415囲い無し
木 シナ材 15 mm・100 %・150 mm/min で 1 回(メーカーの条件表)
アクリル 黒アクリル 4.6 mm・1 回、7.6 mm・2 回(メーカーの条件表)
Creality Falcon A1 10W
10 W光出力(ビームの合計)
主のレーザーの光出力 10 W
ダイオード · 10 W
0.06 × 0.08 mm
2,653 W/mm² 主のレーザー
381 × 305囲いあり
Class 1(FDA)
—
Creality Falcon A1 Pro 20W(+2W 赤外)
20 W光出力
主のレーザーの光出力 20 W
ダイオード 455±5 nm · 20 W
赤外 1,064±1 nm · 2 W
0.08 × 0.1 mm
3,183 W/mm² 主のレーザー
358 × 268囲いあり
Class 1(FDA)
木 シナ材 10 mm(ページにパス数の記載なし)
アクリル 黒アクリル 8 mm(ページにパス数の記載なし)
LaserPecker LP4
10 W光出力
主のレーザーの光出力 10 W
ダイオード 450 nm · 10 W
赤外 1,064 nm · 2 W・パルス
0.08 × 0.1 mm
1,592 W/mm² 主のレーザー
160 × 120ガルボ・遮光板
木 バルサ 8 mm(製品ページ)
アクリル 濃い色の不透明アクリル 5 mm
LaserPecker LP5
20 W光出力
主のレーザーの光出力 20 W
ダイオード 450 nm · 20 W
ファイバー 1,064 nm · 20 W
0.08 × 0.1 mm
3,183 W/mm² 主のレーザー
120 × 160ガルボ・遮光板
木 シナ材 最大 20 mm(パス数の記載なし)
アクリル 黒アクリル 最大 15 mm(パス数の記載なし)
Bambu Lab H2D レーザーモジュール 10W
10 W光出力
主のレーザーの光出力 10 W
ダイオード 455±5 nm · 10 W
0.03 × 0.14 mm310 × 270囲いあり
モジュールは Class 4、機械全体で Class 1
—
Bambu Lab H2D レーザーモジュール 40W
40 W光出力
主のレーザーの光出力 40 W
ダイオード 455±5 nm · 40 W
0.14 × 0.2 mm310 × 250囲いあり
モジュールは Class 4、機械全体で Class 1
木 シナ合板 15 mm(パス数の記載なし)
Glowforge Aura
6 W光出力
主のレーザーの光出力 6 W
ダイオード 450 nm · 6 W
—305 × 305囲いあり
Class 1(中に Class 4 のレーザー)
木 最大 1/4 インチ(6 mm)、材料の記載なし
Glowforge Pro(45W CO2)
45 W何の値か不明
光出力 記載なし
CO2 10,600 nm
——囲いあり
Class 4
—
OMTech Polar 50W
50 W何の値か不明
光出力 記載なし
CO2 10,600 nm
—510 × 300囲いあり
Class 4
—
OMTech K40+
45 W何の値か不明
光出力 記載なし
CO2
—300 × 200囲いあり—
Monport 40W CO2(12 × 8 インチ、K40 クラス)
40 W何の値か不明
光出力 記載なし
CO2
—300 × 200囲いあり—
Gweike G2 20W ファイバー
20 W光出力
主のレーザーの光出力 20 W
ファイバー 1,064 nm · 20 W・パルス
—110 × 110囲い無し—
Thunder Laser Bolt 30W
30 W何の値か不明
光出力 記載なし
CO2
—508 × 305囲いあり
FDA の Class 1
—
TwoTrees TTS-55 Pro
6 W光出力
主のレーザーの光出力 5.5 W
ダイオード · 5.5 W
0.08 × 0.08 mm
1,094 W/mm² 主のレーザー
—囲い無し—
Longer Ray5 20W
20 W光出力
光出力 記載なし
ダイオード
0.08 × 0.1 mm—囲い無し—
NEJE Max 4 V2 + E80 モジュール
24 W光出力
主のレーザーの光出力 24 W
ダイオード · 24 W
0.09 × 0.09 mm
3,773 W/mm² 主のレーザー
720 × 450囲い無し—
NEJE A40640 モジュール
12 W光出力
主のレーザーの光出力 12 W
ダイオード 455±5 nm · 12 W
——囲い無し—
Genmitsu L8 40W
40 W光出力
主のレーザーの光出力 40 W
ダイオード 455 nm · 40 W
0.07 × 0.13 mm
5,597 W/mm² 主のレーザー
390 × 390囲いあり
Class 1
—

メーカーの値の確認日 2026-10-27。「メーカーで確認」は名前の数字と光出力をメーカーのページかサポートサイトで読んだもの、「検索の抜き書き」はメーカーのページを開き直せず、その検索の抜き書きで一貫していた値です。切断の主張はメーカーのもので、書かれた条件つきで載せています(当サイトでは試していません)。ダイオードの「W」は、メーカーが入力と書いていない限り、業界の慣習どおり光出力として読み、CO2 はメーカーが出力と書いているときだけ光出力としています。出力密度は、メーカーのページで確かめた行だけに出しています。各機種の注記は英語版にあります。

名前の数字が誤解を生む 3 つの形

  1. 電気の入力を名前に入れる。電気の入力で売られたダイオード機があります。Atomstack の X70 Max は今は光の 70 W で名乗っていますが、商品の URL には「360W」が残り、メーカーのページの検索の抜き書きの入力の値と一致します。古い売り方で大きなワット数を見たら、光の値か電源の値かを確かめてください。
  2. いくつかのビームを足し合わせる。たとえば Creality の Falcon2 22W は、6 W のダイオード 4 本のビームを 1 点にまとめていて、メーカーもそう書いています。合計は光出力ですが、1 本のダイオードの定格とは別の種類の数字で、ワット数の大きいダイオードの多くは、書かれていなくても同じ作りです。
  3. 何を測ったか書かれていない CO2 管。CO2 管の「40W」「50W」は、測った光出力かどうかを書いていないことがよくあります。持ち主が測った CO2 管の値は、表示より約 4 割低いものから約 2 割高いものまで、ばらつきが大きくなっています。

出力密度:スポットの大きさが効く理由

出力密度(W/mm²)= 光出力(W)÷ スポットの面積(π/4 × スポットの長さ × 幅)

レーザーは光を集めて焼くので、同じワット数でもスポットが小さいほど熱く、細かく焼けます。表では、メーカーがスポット径を書いている機種について、主のレーザーの出力密度を出しています。比べるのは同じ種類の機械どうしにしてください。ファイバーはスポットがとても小さく出力密度も大きく出ますが、金属への吸われ方は、木と青色ダイオードの関係とは違います。スポット径から彫刻の線間隔を決めるなら線間隔・DPI の計算、別の機械へ設定を移すなら、この表の光出力を出力・速度の換算に入れてください。

持ち主が測った値

持ち主がパワーメーターで測って投稿した値です。当サイトでは確かめておらず、メーター・測り方・機械の状態もまちまちです。光出力で表示している青色ダイオードでは、表示に対して −12 % から +3 % でした。CO2 管はずっとばらつきが大きくなっています。

機種表示実測表示との差
K40 (stock tube)
2020-07-31
40 W (管の定格)28 W−30 %
OMTech "50W" CO2 tube (880 mm)
2022-12-18
50 W (管の定格)44 W−12 %
OMTech 60W CO2
2024-12-25
60 W (管の定格)73.8 W+23 %
Reci 80W CO2 tube
2021-01-25
80 W (管の定格)46 W−43 %
Glowforge Basic (40W)
2021-11-03
40 W (管の定格)23 W−43 %
Unnamed "40W" CO2 (not a Glowforge)
2021-11-03
40 W (管の定格)32 W−20 %
Thunder Laser Nova 24
2021-12-04
60 W (管の定格)70 W+17 %
NEJE A40640 ("80W")
2021-10-07
80 W (電気の入力)10 W−87 %
NEJE "30W" module
2021-10-26
30 W (電気の入力)5 W−83 %
xTool D1 Pro 20W
2023-03-20
20 W (光出力)20.5 W+3 %
xTool D1 Pro 40W
2024-03-05
40 W (光出力)38 W−5 %
Sculpfun SF-A9 40W
2024-03-06
40 W (光出力)41 W+2 %
Sculpfun S30 Ultra 33W
2024-03-06
33 W (光出力)34 W+3 %
Atomstack Maker A30 / X30 / S30 Pro 33W
2024-03-06
33 W (光出力)29 W−12 %
Longer Laser B1 33W
2024-03-06
33 W (光出力)29 W−12 %
Acmer P2 33W
2024-03-06
33 W (光出力)31 W−6 %
Atomstack A70 Pro (35W mode)
2024-06-04
35 W (光出力)32 W−9 %
xTool D1 2W infrared module (1064 nm)
2024-03-05
2 W (光出力)2.3 W+15 %

切断の主張は割り引いて読む

メーカーの「何 mm 切れる」は、パス数・木の種類・速度を書いていないことが多く、同じメーカーでも書く場所によって数字が違います。読んだ製品ページの 1 つは、ある所で濃い色のアクリル 6 mm を 1 回、別の所で黒いアクリル 30 mm(パス数なし)と書いていました。表では、書かれた条件つきで載せ、メーカー自身のページどうしで食い違うものは載せていません。

よくある質問

「40W」のレーザー加工機は本当に 40 ワット?
その 40 W が何を測った値かによります。大手の今のダイオード機の多くは光出力で書いていて、パワーメーターで測った人の値も表示に近くなっています。一方、電気の入力を名前に入れて売られた例もあります。Atomstack の X70 Max は今は 70 W の機械と名乗っていますが、商品の URL には「360W」が残っていて、メーカーのページの検索の抜き書きでは、これは電気の入力です。CO2 管の定格は、何を測った値か書かれていないことがよくあります。
光出力と入力電力の違いは?
光出力は、レーザーから出て材料に届く光の強さです。入力電力は、機械がコンセントから取る電気で、レーザーのモジュール・モーター・ファン・制御基板の損失がある分、何倍も大きくなります。設定の換算に使うのは光出力だけです。
ワット数が同じでも、スポットの大きさで違いが出る?
出ます。出力密度(ワット ÷ スポットの面積)が、ビームの下で材料がどれだけ熱くなるかを決めます。同じ 20 W のダイオードでも、スポットが 0.08 × 0.10 mm と 0.12 × 0.18 mm では、出力密度が 2 倍以上違います。ダイオード・CO2・ファイバーは光の吸われ方が違うので、出力密度は同じ種類のレーザーどうしで比べてください。
自分のレーザーの本当の出力はどう測る?
レーザーのパワーメーターか、CO2 の持ち主がよく使う Mahoney probe のような熱量式のプローブで測ります。最大出力で、どこで測ったか(CO2 では 1 枚目のミラーの後が多い)を書き留め、ばらつくので何回か測ります。メーターの上限も確かめてください。よく見られるホビー向けのレビューサイトは 50 W のメーターを使っていて、50 W に近い値はその上限ぎりぎりです。

出典

表の機種名は、値を取ったメーカーのページにつながっています。持ち主の実測は、それぞれ元の投稿につながっています。出典どうしで食い違って載せなかった値は、英語版の各機種の注記にまとめています。

確認日 2026-10-27・このページを作るのに機械は試していません。関連:保護メガネのチェッカー・ダイオード・CO2・ファイバー