計算機

彫刻の線間隔・DPI・時間

スポット径を入れると、走査線がちょうど触れる線間隔を mm・DPI・LPI・lines/mm で出します。今使っている線間隔を入れれば、線の重なり、加工にかかる時間、画像を何ピクセルにすればよいかも分かります。

1ビームの大きさ

やりたいこと
ヘッドが動く向きと直角の向きの、焼けた線の幅です。メーカーの仕様か、ふだん使う出力で焼いた線を測った値を入れます(下の説明)。
スポットの形
0 は線がちょうど触れる状態(LightBurn がすすめる目標)。マイナスはすき間。−90〜90。

2彫刻の条件

走査
GRBL では横に走査するなら $120(X)、縦なら $121(Y)。空なら加速・減速の時間は数えません。
線間隔
—
重なり
—
時間の目安
—
1 本 1 ピクセルにする画像の大きさ
—

計算のしくみ

面を塗りつぶして彫るとき、ヘッドは 1 本走るたびに線間隔だけ横にずれて、次の線を走ります。ずれる幅がスポットの幅と同じなら、線どうしがちょうど触れます。LightBurn はこの「重ならずに触れる」状態を理想としています。

線間隔(mm)= 走査線と直角の向きのスポット径(mm)×(1 − 重なり)
DPI = LPI = 25.4 ÷ 線間隔(mm)・lines/mm = 1 ÷ 線間隔(mm)
重なり =(スポット − 線間隔)÷ スポット・マイナスならすき間

時間の目安は、両端を含めて走査線を 1 本ずつ数えます。

本数 = ⌈高さ ÷ 線間隔⌉ + 1・1 本の時間 = 幅 ÷ 速度 + 2 × 速度 ÷ 加速度

後ろの項は、線の両端で加速・減速にかかる時間です。オーバースキャンで、図柄に入る前に速度に達する前提で、加速度を入れたときだけ足します。片道の走査は、戻りも同じ速さで動くとみなして 2 倍にした概算です。実際の機械は線と線の間に細かな待ちも入ります。

よく使う値

lines/mm線間隔(mm)DPI・LPIlines/cm
50.212750
60.1667152.460
80.125203.280
100.1254100
12.50.08317.5125
150.0667381150
200.05508200

スポット径の調べ方

  • メーカーの仕様。多くのメーカーがスポット径を公表しています。スポットが丸でないダイオードのモジュールでは、向きごとに 2 つの数で書かれることがあります。線間隔には、走査の向きと直角の向きの値を使います。
  • 焼いた線を測る(当サイトの方法)。触れ合わせたいのは、その材料に、ふだんの出力と速度で焼いた線の幅で、光のスポットそのものとは限りません。本番と同じ設定・同じ材料で短い線を焼き、目盛り付きのルーペか顕微鏡で幅を測ります。
  • 線間隔のテストを焼く。LightBurn の Interval Test は、線間隔を変えた小さな四角を並べて焼きます。線がちょうど触れる四角の値が、その材料での実効的な線の幅の目安になります。

スポット径は焦点で変わります。彫刻をやわらげるために焦点をずらすとスポットが大きくなり、広めの線間隔でも塗りつぶしに見えます。

線間隔と濃さ・時間

出力と速度が同じなら、1 mm² あたりに入るエネルギーは線間隔に反比例します。

面のエネルギー(J/mm²)= 光出力(W)× 出力の割合 × パス数 ÷(速度(mm/s)× 線間隔(mm))

線間隔を半分にすると、エネルギーも時間も 2 倍になります。彫刻が濃すぎるときは、出力を下げるより線間隔を広げる方が、時間も短くなってよいことがよくあります。彫刻の設定を別の機械に移すときは、この面のエネルギーをそろえるレーザーの出力・速度の換算を使ってください。

丸くないスポットと走査の向き

スポットが丸でないときは、線間隔は走査線と直角の向きに測るので、ヘッドがどちらへ走るかで最適な線間隔が変わります。LightBurn の Scan Angle を 0 から 90 にすると、走査が横から縦に変わり、効いてくるスポットの辺が入れ替わります。Dot Width Correction は、ビームの太さの分だけ走査線を短くする設定です。LightBurn の目安はビームの太さの約半分で、線間隔より小さくし、材料でも変わるとしています。どの向きの寸法かは書かれていませんが、走査の向きに線を短くする設定なので、当サイトでは走査の向きのスポット径で考えます。

画像の解像度

LightBurn は、選んだ線間隔に合う DPI で画像を用意するようすすめています。走査線 1 本に画像のピクセル 1 列がそろって当たるようにするためです。計算機は、幅と高さに合わせたピクセル数を出します。

よくある質問

レーザー彫刻の線間隔はいくつにすればいい?
走査線と直角の向きのスポット径と同じ値から始めます。隣の線がちょうど触れて重ならない状態です。LightBurn はこれを理想とし、120〜300 DPI(0.08〜0.2 mm)の間で試すようすすめています。そのうえで材料に Interval Test を焼いて確かめます。
lines/mm(本/mm)を DPI に直すには?
DPI = 25.4 × lines/mm、線間隔(mm)= 1 ÷ lines/mm です。10 lines/mm は 254 DPI・0.1 mm、8 lines/mm は約 203 DPI・0.125 mm です。
線間隔を狭めると彫刻は濃くなる?
はい、出力と速度が同じなら濃くなります。線間隔を半分にすると 1 mm² あたりに入るエネルギーが 2 倍になり、走る線の本数も 2 倍なので時間もほぼ 2 倍になります。
彫刻に使う画像の解像度は?
画像の DPI を線間隔に合わせます。走査線 1 本に画像のピクセル 1 列が当たるようにするためです。線間隔 0.1 mm なら 254 DPI、幅 100 mm の彫刻なら 1,000 ピクセルです。

出典

  • LightBurn の説明書 Image mode settings(DPI = 25.4 ÷ 線間隔、線がちょうど触れる状態、Dot Width Correction はビームの太さの約半分、オーバースキャン、Scan Angle)
  • LightBurn の説明書 Perfect image engraving(Interval Test、120〜300 DPI、画像の DPI を線間隔に合わせる)

確認日 2026-10-27・計算による値です。このページを作るのに実機は使っていません。