安全のチェッカー

そのメガネ、本当にあなたのレーザーを止めますか?

機種を選び、メガネに印刷された表示を入れてください。機械が出す波長がすべて保護の帯に入っているか、必要な光学濃度(OD)はどのくらいかを出します。2 波長の機種の、目に見えない赤外線レーザーも含めて確かめます。

1あなたのレーザー

レーザー 1
目に入る時間(想定)
空なら、ビームが全部瞳に入るとみなします(最悪の場合)。測った値があるときだけ入れてください。

2あなたのメガネ

保護する帯(読み取りを確かめてください)
レーザー波長は入る?必要な ODメガネの OD

確かめるのは 2 つ、この順に

  1. 波長がすべて入っているか。メガネが守るのは、印刷された帯の中だけです。「近い」では足りません。MIT のレーザー安全の資料には、435 nm で OD 4+ のメガネが、445 nm では約 OD 2、455 nm では OD 1 未満になる例があります。チェッカーは、レーザーの波長の幅(たとえば 445 ± 15 nm)の全体が、印刷された 1 つの帯に入っていることを求めます。
  2. OD が足りているか。光学濃度は、光を何桁弱めるかを表します。OD 5 なら 10 万分の 1 しか通しません。チェッカーは、生のビームが直接目に入っても目の限度を下回るのに要る OD を見積もります。

必要な OD の見積もり方

必要な OD = log10(ビームの照射強度 ÷ 目の許容限度)を切り上げ
照射強度(W/cm²)= 出力(W)÷ 直径 7 mm の瞳の面積(0.385 cm²)、10.6 µm は直径 3.5 mm の開口の面積

許容限度(MPE)は、IEC 60825-1:2014 が従っている ICNIRP 2013 の指針の、小さな光源からの連続のビームの値です。ビームが開口より細ければ出力がすべて入るので、ビームの太さが空のときは「最悪の場合」になります。0.25 秒はまばたきで目をそらす場合で、見える光にだけ使えます。赤外線と CO2 のビームは見えないので、必ず 10 秒以上で計算します。

計算の例

レーザー照射強度目の限度log10切り上げ
青色ダイオード 10 W・455 nm26 W/cm²(7 mm)約 0.001 W/cm²(10 秒)4.4OD 5
赤外線 2 W・1064 nm5.2 W/cm²(7 mm)約 0.005 W/cm²(10 秒)3.0OD 4
CO2 55 W・10.6 µm572 W/cm²(3.5 mm)0.1 W/cm²(10 秒)3.8OD 4 *

* CO2 の出力では、OD より先にメガネが焼き抜かれることがあります。MIT の資料は、ANSI が約 100 W・200 W/cm² を超える所でメガネに頼ることをすすめていない、と書いています。守りは閉じたふたとインターロックで、メガネは低い出力でふたを開けて作業するときのものです。

表示の読み方

OD の表示(米国式)

OD5+ 190–540 nm は、190〜540 nm のどこでも OD 5 以上という意味です。OD5+ 190–540 nm & OD5+ 900–1100 nm のように複数の帯が書かれていることもあります。OD は光をどれだけ止めるかを示すだけで、強いビームの直撃でレンズが持ちこたえるかは示しません。

EN 207 の表示(欧州)

EN 207 の表示は D 445 LB5 や 800–1090 D LB6 + IR LB7 のような形です。文字はレーザーの出方です。

文字出方パルスの長さ
D連続波0.25 秒超
I長いパルス1 µs〜0.25 秒
RQ スイッチ1 ns〜1 µs
Mモード同期1 ns 未満

EN 207 の表示の「IR」は赤外線のことではありません。I と R のパルスの意味です。D LB6 + IR LB7 は、一緒に書かれた波長の範囲で、連続の出力に LB6、パルスに LB7 という意味です。

LBn は、その波長で OD が n を超えることに加え、フィルターと枠が直撃に 5 秒(連続)または 50 パルス耐える試験を通ったことを示します。OD だけの表示より確かな目安になるのはそのためで、チェッカーは、ビームが約 1 W/cm² を超えると OD だけの帯には緑を出しません。RB は EN 208 の位置合わせ用の等級で、ビームが見えるようにわざと少し通します。彫刻のときの保護にはなりません。CE マークだけでは、どの波長で試験したかは分かりません。

2 波長の機種

1 つのヘッドに青色ダイオードと赤外線レーザーを積んだ機種があります。赤外線は目に見えず、まばたきも起きず、青色レーザー用のメガネの多くを素通りします。xTool のゴーグルの選び方は、機種ごとにゴーグルで覆うべき波長(650〜655 nm の赤を含む)と推奨の OD を挙げています。チェッカーは、この推奨 OD を下限に使います。

機種レーザーxTool の説明
xTool F1ダイオード 445 ± 15 nm・赤外 1064 ± 5 nm・655 ± 5 nmClass 4。ゴーグルは 3 つとも覆うこと。OD5+ を推奨。
xTool F1 Ultraダイオード 445 ± 15 nm・ファイバー 1064 ± 5 nm・655 ± 5 nm版によって Class 1 か Class 4。Class 4 の機種には OD6+ を推奨。
xTool F2 Ultra(デュアル)ダイオード 445 ± 15 nm・MOPA 1064 ± 5 nm・655 ± 5 nmClass 4。ゴーグルは同梱されない。OD6+ を推奨。
xTool S1(Class 4 の構成)ダイオード 455 ± 5 nm・赤外モジュール 1064 ± 5 nm・650 ± 5 nmふだんは Class 1。ライザーとコンベアを付けると Class 4。Class 4 の機種には OD6+ を推奨。
xTool P2・P2S(Class 4 の機種)CO2 10.6 µm・650 ± 5 nm・455 ± 5 nmゴーグルは 3 つとも覆うこと。OD5+ を推奨。

1064 nm のガルボのモジュールはパルスのものが多くあります。パルスのレーザーについて、チェッカーは平均の出力での目安しか出しません。1064 nm で EN 207 の I か R の等級があるか確かめるか、メーカーの推奨に従ってください。

囲いのある機械と CO2 のふた

Class 4 のレーザーをインターロック付きの囲いに閉じ込めて、機械全体を Class 1 として売っている機種があります。ふたを閉じていればメガネは要りません。レーザーが出る状態でふたを開ける、ライザーやパススルー(貫通口)を付ける、インターロックを外すと、クラスが変わります。透明のポリカーボネートは 10.6 µm をよく吸い、10,600 nm で高い OD の CO2 用フィルターが透明のポリカーボネートで売られています。ただし透明のレンズは青色ダイオードや赤外線には効かず、等級があるのは表示と試験のある製品だけです。

よくある質問

10 W の青色ダイオードレーザーには OD いくつが要る?
10 秒目に入る最悪の場合の目安で、445〜455 nm で約 OD 5 です(100 秒を想定するなら OD 6)。10 W のビームが直径 7 mm の瞳に入ると約 26 W/cm²、455 nm で 10 秒の目の限度は約 0.001 W/cm² なので、OD = log10(26 ÷ 0.001) ≈ 4.4、切り上げて 5 です。レーザーのメーカーの推奨値の方が高ければ、そちらに従います。
青色レーザー用のメガネで 1064 nm の赤外線レーザーも防げる?
表示に 1064 nm を含む帯が書かれているときだけです。青色ダイオード用のメガネは「190〜540 nm」のような表示が多く、1064 nm での保護は示されていません。xTool F1 のような 2 波長の機種には、両方の波長に対応したメガネが要ります。
EN 207 のメガネの「IR LB4」はどういう意味?
EN 207 の文字はレーザーの出方で、色ではありません。D は連続波、I は長いパルス、R は Q スイッチ、M はモード同期です。「IR LB4」は I と R のパルスで LB4 という意味で、赤外線のことではありません。LB4 は、その波長で OD が 4 を超え、さらに直撃の試験に耐えたことを示します。
囲いのある Class 1 のレーザー加工機にも保護メガネは要る?
ふたを閉じてインターロックが効いている間は要りません。それが Class 1 の条件です。レーザーが出る状態でふたを開ける、クラスが変わるライザーやパススルー(貫通口)を付ける、インターロックを外すときは、その機種の波長に対応したメガネが要ります。

出典

このチェッカーは、ホビーや小さな工房向けの目安です。生のビームの直撃と、簡単にした許容限度を前提にしています。レーザーのメーカーの指示、メガネのメーカーのデータ、レーザー安全管理者の判断の代わりにはなりません。

確認日 2026-10-27・計算による値です。このページを作るのにレーザーは使っていません。関連:加工してはいけない材料